はくび鍼灸院

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五十肩(四十肩)

当院でも月曜に治療担当をしている両国の杉山鍼按治療所でも五十肩の治療をする事が多く

いつしか、五十肩の鍼灸治療が得意になってましたので、今回ブログにあげました(^^;

つらい五十肩・四十肩でお困りの方は沢山いると思われます。

肩を上げようとすると「ピキッ」と痛みがでる。

それが進行すると腕を後ろに回す動作、例えば服の着替え、髪を洗う動作の時など

肩に痛みが現れ、回す事が困難となります。

夜間痛と言われ、睡眠中、腕を動かさなくても腕の重みで腕が沈む事によって

「ズキン」とする鈍痛が現れ、それによって不眠症になる方もかなりいるようです。

そして、肩関節の動く範囲が拘縮により徐々に狭くなっていきます。

 

五十肩の経過

急性期(痛みを感じ始めてから3~6週程度)

痛みが強く、できるだけ肩関節を動かさないで下さい。

炎症が強い時は湿布で炎症を抑えます。

睡眠中に夜間痛と言われる鈍痛も現れます。

 

慢性期(~6ヶ月程度)

慢性期は痛みは軽減しますが、肩が拘縮により

動かしにくくなります。無理に動かそうとすると

痛みがでます。痛みが軽減してきたら肩の運動を

行い、少しづつ肩の可動域を広げていきます。

肩の炎症が引き、痛みがおさまってきたら、肩を

湿布で冷やすのではなく、肩を風呂などで温めて

血液の循環を促します。

 

回復期(1年程度)

回復期は徐々に痛みが解消していき、次第に肩が

動きやすくなります。しかし、人によっては数年

かかる場合や、痛み・拘縮の症状が残ることもあります。

 

五十肩でやってはいけないこと

● 急性期(痛みが強い時)に無理をして動かす。

● マッサージを受ける。

● 痛みがある方を下にして寝る。

上記の事を行うと悪化する可能性があります。

 

五十肩にならない人の特徴

● 筋肉量が多い人

● 運動習慣のある人

上記の特徴がある人は五十肩にはなりません。

 

五十肩になる人の特徴

● 年齢が40歳以上

● 運動不足

● デスクワークが多い人

 

五十肩の原因

五十肩は腱板(肩関節を可動させる複数の筋肉と骨をつなぐ腱による構造体)

が炎症を起こすことによって生じると考えられています。

加齢による肩関節周辺組織の老化が炎症の原因と言われておりますが

原因は、はっきりとわかっておりません。

しかし、「五十肩になる人・ならない人」の特徴

を見ると、運動不足もしくはそれによる血行不良

も関係していると思われます。

 

五十肩の治療

先に書いてある様に、五十肩にマッサージを行う

と症状が更に悪化する事があります。そして、理

学療法士を雇っていない整形外科に通院してもあ

まり意味が無いことだと思います。

 

当院による五十肩の治療は脉診流経絡治療により

気の調整を行う事で、副交感神経を引き出した結

果、全身の筋肉を柔らかくし、細くなっている血

管を広げ、血液の循環を促します。つまり、全身

治療を行い自然治癒力を高めるわけです。

その後は標治法と言い、問題のある個所(肩関節

を可動させる筋肉)にダイレクトに鍼によるアプ

ローチをかける事により、拘縮した筋肉を弛緩し

肩関節の可動域が広がり、肩を動かす際の痛みも

徐々に収まっていきます。

 

当院での五十肩の治療を行った直後に肩を上げた

り腕を回したりすると、可動域が広がっているの

が実感できます。しかし、数日後に肩関節はやや

狭まりますが、同じ治療を反復的に何度も行って

いくうちに可動域は広がり、治っていきます。

五十肩は1回、2回の治療では治りません。

根気よく治療を続けると必ず肩の状態は良くなり

ます。

つらい五十肩にお悩みでしたら、当院にお任せ下さい!
お問い合わせをお待ちしております。